先日、「戦術サッカー4v4」というアプリを開発し、App Storeに公開しました。
https://apps.apple.com/jp/app/%E6%88%A6%E8%A1%93%E...
今回のアプリ開発では、コードを一行も自分では書かず、100%AI(Claude)に書いてもらいました。
企画からルール設計、実装、バグ修正、そして審査対応まで、AIにお任せし、無事に公開までこぎつけました。
今回は、その一連の流れをできるだけ具体的にお伝えしたいと思います。
最初から大掛かりなゲームは難しいので、今回は「ゲーム自体をシンプルに、複雑にしすぎない」という方針で行いました。
具体的には以下の2点を最初に決めました。
リアルタイムのアクション性を持たせると、当たり判定やフレームレート、入力遅延といった要素が絡み合い、複雑さが一気に跳ね上がります。ターン制のボードゲームのようなシンプルな構造であれば、ロジックが明確で、数日で作り上げることができます。
まず最初に取り組んだのは、「何で作るか」という技術選定です。
iOSとAndroidの両方で公開したいこと、そしてメンテナンスがしやすくシンプルな構成にしたいことをAIに相談しました。すると、いくつかの言語・フレームワークの候補とそれぞれのメリット・デメリットを比較して提示してくれます。その中から「じゃ、それでプロジェクトを作って」と伝えるだけで、開発の土台が整いました。自分で一からセットアップするとそれなりに時間がかかる部分ですが、AIに相談しながら進めることで、技術選定から環境構築までの立ち上がりが非常にスムーズです。
土台ができたら、次は「どんなゲームにするか」という中身の設計です。
こうした要素を一つひとつ言語化し、「ルールブック」としてまとめていきました。頭の中にあるイメージをテキストに起こす作業ですが、これを最初にきちんと作っておくと、後々の開発全体を通じてとても効いてきます。AIに実装を依頼する際の土台になるのはもちろん、後述するレビューや実機テストの過程でルールに矛盾が見つかった際も、「正」となる基準がルールブックにあることで、議論がぶれずに済みました。
ルールがある程度固まってきた段階で、別のAI(ちょうどCODEXの5.6Solaが出たタイミングだったので、CODEXを使用)にルールブックとコードを渡し、「厳しい目でレビューをお願い」と依頼しました。すると、こちらが見落としていたルールの穴や矛盾点を指摘してくれます。その指摘をもとにClaudeと相談しながらルールブックを修正する、という作業を何度か繰り返し、ルールの精度を高めていきました。
こうして、異なるAIに「作る役」と「厳しくチェックする役」を分担してもらうことで、1つのAIでは気づけなかった穴を潰していくことができます。
ルールが固まったら、いよいよコーディングです。ルールブックを渡し、それを元にゲームを実装してもらいます。
ざっと形になったところで、「ローカルでテストさせて」と依頼します。すると、ブラウザからアクセスできるパスを教えてくれるので、実際に自分の手でゲームを動かして確認します。
実際に触ってみると、頭の中でイメージしていたものと違う箇所や、ルールを取り違えて実装されている箇所が見えてきます。それらをAIに伝えて、都度調整していきます。
さらに触り込んでいくと、「この場合はどうなるのか」といった、ルールブック上では想定しきれていなかった細かい不整合や抜け漏れも次々と出てきます。こうしたケースについてもAIと相談しながら、矛盾がなく、かつ無理のないルールに落とし込んでいきました。そして決まったことは、その都度ルールブックにも反映してもらい、常にコードとドキュメントの整合性が取れた状態を保つようにしました。「触っては直し、ルールブックに反映する」というサイクルを地道に繰り返しましょう。
また、ゲーム画面にも「使い方」としてルールコンテンツを追加するのも、ルールブックを作ってあるので、矛盾なく記載ができます。
ゲームの動きがある程度固まってきたら、次はバグ取りのフェーズです。
CODEXに対して「ゲームができたんだけど、本番化に向けて厳しい目でコードレビューして!」と依頼します。すると、コードの問題点を細かく洗い出してくれるので、それをもとに再びコードを修正し、あわせてルールブックも整えていきます。
実装担当のClaudeと、レビュー担当のCODEXという役割分担がここでも活きてきます。書いた本人(AI)だけでは気づきにくい問題も、視点の異なる別のAIを挟むことで発見しやすくなります。
コード上のレビューが一巡したら、次は実機での動作確認です。テスト環境の構築についてもAIに相談しながら進め、iPhoneに実際にインストールして動かしてみました。
実機で動かすと、シミュレーターやブラウザでは気づかなかった問題がまた新たに見つかったりします。そのたびにコードに戻って調整・修正を行い、これを繰り返しながら最終盤まで仕上げていきました。
最後は、いよいよストアへの公開作業です。Apple DeveloperとGoogle Play Consoleでそれぞれアカウントを作成し、アプリを登録していきます。
ストア掲載にあたっては、プライバシーポリシーの記載内容、年齢レーティング、スクリーンショットの仕様など、設定すべき項目が多岐にわたります。ここでもAIに聞きながら進め、必要な情報を整理して審査に提出しました。
結果として、途中リジェクトもありましたが、指摘内容を修正して再提出し、1週間ほどで無事に公開にこぎつけることができました。